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微妙な違い

  • 2022年2月4日6時51分
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今日の中3の英語の授業で「彼は外国の文化に興味があります」という文を英訳する問題がありました。

模範解答は「He is interested in foreign cultures.」なのですが、ある塾生から「overseas cultures」ではいけないのか?という質問が飛んで来ました。

いい機会なのでたまには塾講師らしく解説したいと思います(笑)

結論から言うと、日本人目線からすると「overseas cultures」でも問題はないでしょう。

foreignは「外国(海外)の」という意味で、名詞を説明する形容詞としてのみ使われます。

裏を返せば「外国」という名詞としてや、「外国へ」という動詞を説明する副詞として使うことはできません。

今回は「外国の」は「文化」という名詞を説明する形容詞のはたらきをするので、foreignを使う分には問題がありません。

では、overseasはどうでしょう。

overseasはforeignよりも役割が1つ多く、「外国(海外)の」という形容詞の役割の他に、「外国(海外)へ」という動詞を説明する副詞としての使い方もあります。

今回は「外国の」という形容詞として使うので、overseasを使って「外国の文化」を表すことができます。

ただし、overseasに関しては取り扱い注意で、「自分の場所から海を跨いだ外国」というニュアンスでないと使われない傾向にあるので注意が必要です。

英語が好きな人は気づいていると思いますが、overseasは over(〜を越えて)とsea(海)の2つの単語からできています。

つまり、周りを海に囲まれている我々日本人からすると、外国の文化をforeign culturesと表現することは自然です。

いかなる外国であっても海を跨ぐ必要があるからです(笑)

しかし、例えばスペインの人がお隣フランスを指してforeign culturesと表現することは、意味は伝わりはするでしょうがかなり不自然となります。

スペインとフランスは陸続きであり、そこに跨ぐ海は存在しないからです。

そう言ったことを踏まえると、英作で「外国の」という意味の形容詞を選択するときは海を跨ぐかどうかを気にせず使えるforeignの方が無難と言えるでしょう。

英語を勉強する上で似た意味を持つ単語は多くありますが、大前提として全く同じ意味の単語や表現はありません。

何か意味やニュアンスが違うから新たな単語や表現として生まれたのです。

それを似たような単語や表現としてざっくりと覚えてしまうのか、何が違うのだろうかと調べてみるのか。

英語を好きになるにはそのあたりに興味を持つことが第一歩だと思います♪

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